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野球のマウンドの後方にあるトゲトゲは何?正式名称と泥落としの役割について

野球ルール
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プロ野球などを観ていると、気になる道具や設備などがよく映ります。

あまり気にはしていなかったけど、、、いざ気になるとその役割や効果について知りたくなるものです。

ただ「気になるけど、ちょっといまさら誰かに聞くのも…」といった気持ちにもなりますよね。

このブログではそんな「今さら聞けない野球のあれこれ」をご紹介していきたいと思います。

今回はマウンドの後ろに置いてある、マット上の「トゲトゲ」です。

そう言われると「確かにあるね!」という人も多いと思いますが、一体あれはなんのためにおいてあるもので、どういう役割を果たしているのでしょうか。詳しくご紹介していきたいと思います。

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野球のマウンドの後方にあるトゲトゲは何?正式名称と泥落としの役割について

「トゲトゲ」(泥落とし)の正体と正式名称について

引用:教えて!goo

ずばり、あのトゲトゲの正式名称は「ソールクリーン」というそうです。

この単語だけで多くの人はお気づきになるかと思いますが、あの「トゲトゲ」の正体は、ピッチャーのスパイクの裏についた泥を落とすものだったのです。

特に雨天時の屋外球場での試合などでは、あの「トゲトゲ」の上で、ピッチャーが泥を落とす姿をよく目にしていると思います。

ピッチャーは一球ごとにマウンドの土を蹴り上げ、踏み込んだりと、とにかく土がスパイク裏によくつきやすいポジションにいます。

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そのため、定期的にスパイク裏についた土を落とし、しっかりと踏み込めるように置かれているものなのです。

よく体育施設や学童施設では、入口付近にたわしの表面のような緑色のマットが敷かれていて、土や泥を落としてから入るように促されていましたが、まさにそのようなものがマウンド後方にも設置されているというわけです。

 

あの「トゲトゲ」(泥落とし)はいつ誕生した?

引用:Twitter

いつの間にかプロ野球で目にするようになったあの「トゲトゲ」。平成初期までは全くといっていいほど見かけなかった「トゲトゲ」ですが、いつから球場に置かれるようになったのでしょうか。

日本のプロ野球では2007年のオールスターゲーム後に、泥落とし用のマット、あの「トゲトゲ」をマウンドの後方に置いてよいというルールができたそうです。

それまでにすでにアメリカのメジャーリーグではこの「トゲトゲ」が採用されており、日本でも適用されたことになります。

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日本でこのルールができた当初は、雨天時に土が泥化しやすく、スパイク裏に泥が入りやすくなってしまう屋外球場での導入が積極的に進められました。

2007年ごろの風景などを確認すると、この「トゲトゲ」が現れていることが分かります。

引用:Yahoo!知恵袋

ドーム球場などでは、そこまで「トゲトゲ」の重要性が高くなかったため、遅れて導入されていきました。

2010年代には、ほぼすべての球場でこの「トゲトゲ」が採用されており、どこの球場でもこの「トゲトゲ」でピッチャーが土を落とす姿が確認できるようになっています。

「トゲトゲ」(泥落とし)のサイズと材質について

引用:超野球専門店CV

ではあの「トゲトゲ」はどれほどのサイズでどんな材質でできているのでしょうか。

テレビでみるとそのサイズ感がイマイチ掴みづらいですが、公式ルールに記録されているものとしては「30cm四方の大きさ」「突起の高さ3cm」「突起の数は84個」のマットである必要であるそうです。

四方のサイズはともかく、突起の高さや数についても厳密なルールが敷かれているとは驚きです。

「30cm四方」というと、ちょうど両足がマットの上に乗る程度のサイズでしょうか。両足を一気に落とすようなことはしないと思いますので、大きすぎず小さすぎず。ちょうどいい大きさかもしれませんね。

あまり、大きいと打球が当たる懸念や、障害物として選手に怪我を及ぼす原因にもなることから、必要最低限の大きさに留められているようです。

ちなみにこの「トゲトゲ」に打球が当たったとしても、ルール上は「インプレー」。つまりそのまま打球処理を行う必要があるそうです。

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マウンドの後方であれば、打球が飛んでくる方向からは反対を向く斜面になっていますから、あまり打球が当たるという懸念はないというわけです。

これまでも、この「トゲトゲ」が原因となり、抗議に発展したようなことは印象にないですよね。

そして、気になる材質ですが、こちらも「硬質ゴム製」であることがルールとして定められています。

金属製ではないか、と思う人もいたかもしれませんが、金属であると選手のスパイクを痛める原因にもなってしまいます。

そのため「硬質ゴム」つまり硬めのゴム製で選手のスパイクにも優しい作りとなっているようです。

「トゲトゲ」(泥落とし)がない時代はどうしていた?

引用:ハワイちゃんのブログ

ではこのルールが適用される以前、つまり2007年のオールスターゲーム以前はこの「トゲトゲ」に代わるものがあったのでしょうか。

実はこの「トゲトゲ」が出る前までは、マウンドの後方に金属製の棒が置いてありました。

これでピッチャーは自分のスパイクを叩き、土や泥を落としていたというわけです。

ここまでのご説明で皆さんもお分かりと思いますが、この棒で叩いて落とすだけであると、直接土や泥がついた部分を落とすものではなく、叩いた衝撃で落とすということになります。

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これでは、土や泥は完全に落ちることはないですよね。

今はあの「トゲトゲ」に直接足裏をこするだけで落とせるようになったわけですから、ほんの少しの工夫でピッチャーのストレスも軽減されたというわけです。

ピッチャー以外も「トゲトゲ」(泥落とし)は使う?

引用:withnews

ルール上ではマウンドの後方にこの「トゲトゲ」が置かれ、ピッチャーのための設備として置いてあるものですが、他のポジションの選手やバッターなどは使わないのでしょうか。

もちろん、守っている野手も必要になるケースはあると思いますが、野手が守るポジションはだいたいの球場が芝の上であることが多く、ピッチャーほど土の上にいる時間は長くありません。

もっとも甲子園球場のような内野がすべて土である場合は、このトゲトゲが欲しい、という思いにもなると思います。

そのため、ピッチャーに声がけを行うタイミングで野手もこの「トゲトゲ」を利用して土を落としている姿を見ることができます。

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バッターについても、土でできたバッターボックスの上に立つものの、ピッチャーほど長くはいないため、この「トゲトゲ」は置かれていません。

また野手は、昔のピッチャーが使っていた金属の棒のように、バットで足を叩き、土を落としている姿をよくみます。

バットをこのようにして使うことは、礼儀作法の面でよろしく思わない人も多いかもしれませんが、バッターはこのようにして使っている選手を多く見かけます。

何気なくみていた、あの「トゲトゲ」。

その誕生の裏には意外なルールとメリットがあったというわけです。

 

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