佐々木朗希のプロ入りで沸いた、2019年のプロ野球ドラフト会議。
入団後はマスコミからの注目も多く、一挙手一投足が多くのメディアに取り上げられていました。
実はその影に隠れるような形で、ある高卒選手の能力が評価されていました。
それが、佐々木朗希と同じく2019年のドラフトで千葉ロッテマリーンズから4位指名を受けた横山陸人投手です。
佐々木朗希ほどの豪腕というわけではないですが、右のサイドスローからキレのあるボールを投げる投球で首脳陣にアピールを続け、ついにはプロ2年目の4月に佐々木朗希を追い抜く形でプロ初の1軍入りを果たしました。
今回は、そんな佐々木朗希に隠れた好投手、横山陸人について紹介していきたいと思います。
横山陸人(千葉ロッテ)の二軍成績は?球種や中学,高校時代の成績やについても調査!
横山陸人のプロフィールについて
横山陸人は、地元の東京都江戸川区にある少年野球チーム「南篠崎ランチャーズ」で野球選手としてのキャリアをスタートさせました。
チーム入団当初はキャッチャーのポジションを任されていました。
少年野球チームでキャッチャーを務めた選手としては、メジャーから東北楽天ゴールデンイーグルスに復帰した田中将大が有名かと思います。
少年野球チームでキャッチャーを務めるということは、地肩が強いことや体格がしっかりしている子が起用されるケースが多いため、横山陸人も少年時代からそのような選手だったのでしょう。
小学校卒業後は、江戸川区立上一色中学校に入学し、軟式野球部に入部しました。
中学では、シニアリーグやポニーリーグなどの硬式野球部に所属していたプロ野球選手が多いですが、横山陸人は東京都出身という野球をするに優れた環境が多くある中で、横山陸人は中学校の軟式野球部への入部を選択しました。
それもそのはず。実はこの江戸川区立上一色中学校は、全国有数の強豪野球部だったのです。
この上一色中学校で横山陸人はピッチャーに転向し、チームのエースとして活躍しました。
中学校での活躍については、後ほどご紹介しますが、強豪校のエース、そして有望な中学生ピッチャーとして高校からの注目も多く集めました。
中学校を卒業すると、横山陸人は千葉県の強豪校である専修大学松戸高等学校に入学をしました。
高校に入学すると、1年生の時からベンチ入りを果たしました。そして2年生の秋からエースとして活躍し、チームを引っ張る存在となりました。
高校3年間を通して、全国大会への出場はならず、夢の甲子園の舞台を経験することは出来ませんでしたが、2年生から強豪校のエースとして活躍した横山陸人にプロのスカウトも注目。
特に地元高校での活躍に目を付けていた千葉ロッテマリーンズが、ドラフト候補としてピックアップすると、2019年のドラフト会議で、その千葉ロッテマリーンズが4位で横山陸人を指名し、見事プロ入りを果たしました。
同期入団には、冒頭でご紹介したとおり、佐々木朗希という注目の選手が入団したこともあり、千葉ロッテマリーンズの新人選手としては、佐々木朗希に注目が集まっていました。
千葉ロッテマリーンズファンからは「佐々木朗希のキャッチボール相手」として認知されるほどでしたが、佐々木朗希同様に、高卒投手としての育成方針に則り、プロ野球選手としての身体を作り上げるべく強化を重ねました。
しかし、実戦の機会は佐々木朗希よりも早く、プロ1年目に2軍でプロ入り初登板を果たしました。
そして、2年目には佐々木朗希とともに、1軍のキャンプに抜擢をされました。
オープン戦で登板の機会はなく、開幕は2軍で迎えるものの、横山陸人と同期入団の育成出身投手の本前郁也と入れ替わる形で、プロ初の1軍昇格を果たしました。
開幕後の1軍登録は、もちろん佐々木朗希よりも早くつかみ取り、プロ初登板の機会が待たれるところです。
横山陸人の二軍成績について
高卒出身の投手ながら、プロ2年目で早くも1軍入りを果たした横山陸人。
プロ1年目からここまでの2軍成績はどのようなものだったのでしょうか。
まず、プロ1年目は2軍で計11試合に登板を果たしました。
中継ぎでの登板がメインとなり、計15イニングを投げましたが、10失点と、ほぼほぼ毎イニングで失点を重ねるピッチングとなりました。
プロ2年目を迎えたタイミングで、1年目のピッチングを振り返った横山陸人のコメントでは「打たれることが多かった」「変化球の精度に課題がある」「変化球でカウントが取れるようになるべき」と話していました。
ただ高校卒業後の1年目に、プロの洗礼を浴びたこと、打たれたことで学んだことは横山陸人にとって大切な財産となったはずです。
そして迎えたプロ2年目。開幕は2軍で迎え、ファームではこれまで2試合に登板。計1 2/3イニングを無安打無失点に抑えていますが、2軍での登板がわずか2試合のみで1軍へ昇格となりました。
内容としては、これまでの自己最速を更新する150km/hを記録するほどで、イニングは短いものの圧巻の投球を見せていたことで、今回の昇格に繋がったようです。
ただし、1軍昇格後の井口監督のコメントでは「起用はかなり限定的になる」と話しており、大量点差の場面での登板が想定されます。
また、開幕ローテーション入りを果たしていた本前郁也との入れ替わりであり、本前の先発の座には石川歩が復帰が予定されているとの報道があるため、石川の復帰登板日までの1軍登録である、との見られています。
横山陸人としては、ただの記念昇格に留めず、1軍での登板機会を得て、今後成長できる財産を得てほしいですね。
横山陸人の球種・持ち球は?
プロ入り2年目の横山陸人が投げる球種は、ストレートを軸に、スライダー、チェンジアップをサイドハンドから繰り出します。
特に横山陸人の武器となっているのがストレートです。力で押すことが出来、ファウルも取れるストレートは、高校卒業後時点では最速148km/hでしたが、プロに入り、体重を大幅に増量。結果、自己最速を更新する150km/hを記録するほどになりました。
そして、横山陸人独特のサイドハンドから繰り出すスライダーと、チェンジアップを投げています。
プロ1年目の課題として話していた変化球の精度について、2年目はどれほど改善されているのか、1軍の舞台で見てみたいですね。
横山陸人の中学・高校時代の成績について
先程ご紹介したとおり、横山陸人は強豪の中学軟式野球部に入部をし、ピッチャーとしてのキャリアをスタートさせました。
そして、中学3年生の夏の全国大会に出場すると、なんと決勝まで勝ち上がりました。決勝では、後に甲子園を沸かせた奥川恭伸と対戦をしました。
惜しくも奥川恭伸に投げ負け、準優勝という結果になりましたが、中学からピッチャーを始めたとは思えないほどの急成長を遂げました。
高校に入学すると、監督の意向でアンダースローに挑戦した横山陸人。本人曰く、アンダースロー挑戦時はかなり苦労することも多かったようですが、高校2年生の春に腕を少し上げ、今のフォームに戻すと球速が6キロもアップしたそうです。
そして高校3年生の時には最速148km/hまで伸び、右のサイドハンドからキレのある投球が出来るようになりました。
高校時代は、関東大会への出場が最高順位となっており、前述の通り、甲子園への出場は叶いませんでした。
千葉ロッテマリーンズ入団後も、佐々木朗希に隠れるような形だった横山陸人。
1軍での機会は限定的であるということですが、ぜひとも良い経験を積んで、今後の千葉ロッテマリーンズを支える投手として成長してほしいですね。プロ初登板を心待ちにしましょう。
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